薄層クロマトグラフィー

意味・説明・定義・用語集

薄層クロマトグラフィー

百科事典から

薄層クロマトグラフィー(はくそうくろまとぐらふぃー, TLC Thin-Layer Chromatgraphy)はガラスの板の上にシリカゲルアルミナ、ポリアミド樹脂などを薄く張ったもので、主に、反応の進行状況を迅速に確認したり、カラムをする際の分離条件の検討や、分離の確認に用いられる。
担体のシリカゲルはカラムクロマトグラフィーと同じであるが、粒子の細かいものが使われているので分離能が高い。
通常は順相のシリカゲル担体を用いるが、逆相シリカゲル担体や化学修飾担体(アミンや光学活性体で修飾した担体)のTLCも販売されている。
スポットの移動距離を溶媒の移動距離で割ったものをRf値と呼ぶ。Rf値は溶離液組成、温度、担体、チャンバーの溶媒蒸気の飽和度、スポット量を管理すれば再現性があるので、サンプル同定にも使用できる。
カラムクロマトグラフィーとTLCとは両者ともRf値の順番で化合物が流出することがほとんどであるが、まれにカラムとTLCとで溶離順が一致しないことがあるので注意が必要である(大抵は、Rf値が0.5以上の条件で溶離したり、無理に流速を上げたり、またはサンプルをオーバーロードしたりクロマトグラフィーの原理を無視することで発生する)。
また、シリカゲルが厚く(1~2mm厚)張られたものを用いて少量(数十mg)の混合物の分離に用いられることもあり、分取TLC(PTLC, Preparative TLC)と呼ばれる。

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