比較言語学■
百科事典から比較言語学(ひかくげんごがく)とは言語学の一分野であり、親縁関係や同系性が推定される諸言語を比較することにより、同系性や親縁性を見出したり、あるいは共通祖語を再構したりしようとする学問。関係が不明な言語間で比較する研究は対照言語学と言う。インドからヨーロッパの言語をまとめた「インド・ヨーロッパ語族」(印欧語族ともいう)に関するものが代表的。比較言語学手法は、同系性が前提とされる限り、どのような言語にも適応できる。例えば、文献資料のないオーストロネシア語族にも使われ、数多く業績を上げている。方法論的には、音声学に基づいた音韻対応が最も有意な手続きとして用いられる。しかし、印欧比較言語学の伝統に依拠するあまり、音韻対応が見いだせない言語間の研究は認められない傾向がある。音韻対応以外にも比較言語学が可能な方法論の構築は必須である。だが、音韻対応の紐帯を緩めて行われた比較言語学も無効であり、単なる「語呂合わせ」による言語間の研究を避けるためにも、音韻対応の公準は一定レベルは守られるべきと考えられている。 読み方: ひかくげんごがく 英語: Historical linguistics |