星新一■
百科事典から星 新一(ほし しんいち、本名は星 親一。1926年9月6日 - 1997年12月30日)は日本の小説家、SF作家。東京市本郷区(東京都文京区)出身。父は星薬科大学の創立者で、星製薬の経営者星一。本名の親一は父のモットー「親切第一」の略で、弟の名前の協一は「協力第一」の略。東京高等師範附属中(筑波大附属高校)在学中に対米開戦。これにより英語が敵性語となること、敵性語として入試科目から除外されることを見越して英語を全く勉強せず、他の教科に力を入れて要領よく四修(飛び級)で旧制の東京高校(東京大学教養学部)に入学。このため秀才と呼ばれたが、戦後になってから英語力の不足を補うため今日泊亜蘭の個人授業を受け、さんざん苦しんだ。1948年に東京大学農学部農芸化学科を卒業後、東京大学大学院在学中に父が亡くなったため星製薬を継いだがたちまち倒産し、残務整理の過程で筆舌に尽くしがたい辛酸をなめた。のちに星新一自身は「この数年間のことは思い出したくもない。わたしの性格に閉鎖的なところがあるのは、そのためである」と語っている。生臭い現実に嫌気がさして、1951年、空飛ぶ円盤研究会に参加。この研究会は三島由紀夫が加わっていたことでも知られている。1957年、柴野拓美らとSF同人誌宇宙塵を創刊。このとき、第2号に発表した『セキストラ』が大下宇陀児に注目され、同じ1957年、当時江戸川乱歩編集だった宝石に転載されてデビューした。レイ・ブラッドベリやヘンリー・スレッサー、フレドリック・ブラウンなどの影響を受け、まだ日本では知られていなかったショートショートという形式を本邦に持ち込んだ。多作さと作品の質の高さを兼ね備えていたところから「ショートショートの神様」と呼ばれ、生涯で1001編以上の作品を残す。また、『人民は弱し 官吏は強し』『明治・父・アメリカ』などのノンフィクション作品もある。小松左京・筒井康隆と並ぶ日本を代表するSF作家として知られている。北杜夫とも親交が深かった。 ■
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