主権■
百科事典から主権(しゅけん、仏:souveraineté、独:Souveränität, Souveränitätsrechte、英:sovereignty)は、主として憲法・国際法で用いられる概念であり、一般にはジャン・ボダンの学説に溯る概念だと説かれることが多いが、実際にはボダンの前にもレジスト(ローマ法に通じ中央集権論者たる法律家)によって説かれており、ボダンはそれを理論的に集大成したにすぎないという説もある。概念の内容については、きわめて不明確な概念で、論者によってさまざまな意味が盛りこまれるため、統一的な定義を下すことは困難であるが、一般的には、国家の最高独立性を表す概念と理解される。概念としての有用性を疑い、あるいは、この概念の有害性を指摘することによって、この概念の使用を控えるべきだと唱える論者もいる。また、本来形容詞「souverain(e)」「souverän」の名詞化であり、性質を表す語であり、権利そのものではないから、「権」という訳語を用いることには違和感があるとの批判があるが、ドイツでは文字通り権利を表すSouveränitätsrechteという概念が用いられるため必ずしも間違いとは言えない。(ドイツ語のHoheit(hochの名詞化)やHoheitsrechtも"主権"と訳されることがあるが、もともと東西ドイツ分割時代に、互いの主権SouveränitätまたはSouveränitätsrechteが、真の国家主権ではないというニュアンスでHoheitないしHoheitsrechteの訳語が用いられたのであるから、やはり"高権"と訳すのが正確な翻訳だろう)。日常的な意味は「至上であること」「最高であること」であり、これを軸に法的な概念を理解すると分かりやすい。 読み方: しゅけん 英語: Sovereignty |