ミサ曲

意味・説明・定義・用語集

ミサ曲

百科事典から

ミサ曲(―きょく)は、キリスト教ローマ・カトリック教会の典礼(ミサ)に伴う声楽曲。聖体拝領を伴うミサは、教会の公な礼拝行為のなかでもっとも重要視される。典礼文の歌唱は、東西分裂前に発する伝統を有する。西方教会においてはグレゴリウス1世の頃より典礼の形式が整備され、最初期のミサにおいては、典礼文はグレゴリオ聖歌や単声による朗唱方式によって歌われた。これらが音楽的な基盤となり、多声による礼拝用ミサ曲が書かれるようになった。複数の音楽家がミサの各章ごとに付曲していたが、のちに一人の音楽家が全曲を扱うようになった。全曲を通じて一人の音楽家によって作曲されたミサ曲は、14世紀ギヨーム・ド・マショーの『ノートルダム・ミサ』が最初のものといわれる。さらに、声楽に加えて器楽も付加されるようになり、大規模化された。19世紀ベートーヴェンのころには、宗教音楽の域を超えた演奏会用の作品としての位置づけも持つようになった。

英語: Mass (music)

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