ナチス・ドイツ

意味・説明・定義・用語集

ナチス・ドイツ

百科事典から

ナチス・ドイツとは、ナチス(国家社会主義ドイツ労働者党)政権下のドイツのこと。ナチス政権による公式名称は、Das Dritte Reich であり、「第三帝国」と訳されるが、Reichというドイツ語はなによりも「国」という意味であり、地方の領国を意味するLand に対して「全国」を意味する。帝国を意味するドイツ語はKaiserreich である。またナチス政権は、皇帝統治ではなく選挙で選ばれた首相(後に総統)による統治であり、憲法もまたワイマール共和国の延長にあり、ナチスの国家体制は正確には「共和制」というべきである。しかしヒトラー自身はその体制を共和制でも君主制でもないとしていた。ヒトラーの独裁は、授権法による有限な非常大権であり、法的には委任独裁である。その内実は、古代ローマで言えば、ローマ帝国中期以降の専制君主的な帝政よりも共和政時代の外観を強く残した元首政に近いといえる。最初のライヒは神聖ローマ帝国、第二は1871年のドイツ帝国、それに続く三番目のライヒとしてナチの宣伝で使用された。また、国家元首である首相ないし総統のアドルフ・ヒトラーは、「千年ライヒ」とも呼称した。Das Dritte Reichは、「第三ライヒ」と訳した方が正確だろう。

英語: Nazi Germany

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