トゥールのマルティヌス■
百科事典から
トゥールのマルティヌス St. Martin of Tours(316年頃-397年)
パンノニア出身で、ローマ帝国の騎士身分だったが、キリスト教に改宗して修道者となる。フランスのポワティエにヨーロッパ最初の修道院を造った。ある冬、兵役についていたとき貧しい兵士に自分の外套の半分を分け与えたなど、おびただしい逸話や伝説がある。当時、教会は殉教者だけを聖人として認めていたが、殉教者ではない聖人として初めて認められたのが、マルティヌスである。ヨーロッパでは、彼は親しまれているため、人の名前をはじめ教会、学校などにマルティン、マルチン、マルティーノというように、その名をつけたものが多い。フランスでのキリスト教伝道の象徴的存在と目され、フランスの守護聖人とされている。マルティン・ルターは、11月10日に生まれたので、翌日の聖人の名前をもらったともいわれる。 |